人気ブログランキング | 話題のタグを見る

綿毛

俵万智『プーさんの鼻』で気に入った短歌。

生きるとは手をのばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり

親子という言葉見るとき子ではなく親の側なる自分に気づく

たんぽぽの綿毛を吹いて見せてやるいつかおまえも飛んでゆくから

特に「たんぽぽの…」が好きだ。
そもそも新聞の書評でこの短歌が紹介されているのを見て、「いいな」と思い、読んでみたくなったのだった。
紹介されているのが他の短歌だったら、読もうという気にならなかったかもしれない。
そう考えると、これもひとつの「縁」。出会った短歌すべてとはいかなくても、心に残ったものくらいはずっと忘れずにいたい。

綿毛_f0052907_8135924.jpg

たんぽぽの種がどこに落ちるのか……それは「運命」という風しか知らない。
人間の場合も同じ。
親にできるのは祈ることだけだ。どうか、その場所でたくましく生きていって欲しい、と。
Commented by honn623 at 2007-07-03 12:49
たんぽぽの歌、私もこのなかで一番好きです。
親業はこれくらいのスタンスでいなくちゃいけないんですよね。
ああ、反省です。
Commented by usagi-kani at 2007-07-03 18:17
honnさん、こんにちは。
なかなか更新できませんが、訪問ありがとうございます。

この「たんぽぽの」いいですよね。もう暗記してしまいました。
飛んでいくのは淋しさもあるけど、「飛んでくのやだ」なんていわれるよりはいいですよね。
by usagi-kani | 2007-06-30 08:15 | 写真・文章 | Trackback | Comments(2)