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人生にも滝があり、秋が来る

秋晴れの休日。
須賀川市の乙字ヶ滝へ行った。
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家からはほんの数キロ。小学校の遠足でも行ったし、中学・高校時代は幾度となく自転車で訪れた。馴染みの場所である。
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それほどの落差のある滝ではない。
だから、豪快さに感動するようなことはない。と言うより、期待して訪れると「えっ、これだけ?」とがっかりすることになる。
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それでも、松尾芭蕉が「おくのほそ道」行脚で訪れた地ということで、芭蕉と曽良の石像が建てられている。

ちなみに芭蕉が詠んだ句。

五月雨の滝降りうづむ水(み)かさ哉
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細い舗装路を子供と並び歩いてクルマへ戻る。
子供の軽快な足取りと、落ち葉を踏む音に妙に調和する私の足取りに、「人生の春と秋」を思った。
私の「夏」はとうに終わった。が、いくらなんでも「冬」にはなっていまい。「初秋」くらいに思いたいのだが……。

芭蕉翁の尊顔を拝見したので、私も拙句を作ってみた。

我が生に幾滝(いくたき)ありき 秋になる

枯れたって叫びたいだろ落ち葉踏む
by usagi-kani | 2006-10-22 06:55 | 日記 | Trackback | Comments(0)