日々の出来事、言葉との出会いを綴っていきます。何年後かの自分のために。

by usagi-kani

ツバメのこと

GWの頃のことだ。
玄関脇にツバメが巣を作り始めた。
新築の家、ましてや目立つ玄関脇、ということで、そのまま巣作りを見守るか、それとも巣作りされないような方策をとるか、少しだけ迷った。

結局は、そのまま見守ることにした。
ツバメが「この家なら大丈夫。安心して巣作り・子育てが出来る」と思って選んでくれたのだから、それを追い払うような真似は出来ないと思った。「糞害」は気になるが、選ばれたことに対する「税金」のようなモノと考えて、諦めるしかないだろう。

ただ、ツバメとこんな約束をした(一方的に宣言した)。
「君たちが巣を作るのは許可しよう。場所は提供する。でも、それ以上の援助や協力は一切しない。たとえば、他の生き物から君たちを守る仕掛けを作るようなことは一切期待しないでくれ。」
カラスがツバメの雛を狙っても、ヘビがカエルを狙っていても、あるいはクモの巣で蝶がもがいていても……私はそれらを助けようとはしない。それが自然の摂理だと思うから。

それが私のスタンスだ。

そして今朝、玄関のドアを開けると賑やかなさえずりが!
雛が孵ったんだな、と嬉しくなった。
冷たい大家かも知れないが、ツバメたちの動向は気にしていたから。巣の中の様子はまったく見えないので、「卵は生まれたのかな?」「今暖めているのかな?」と気になっていたのだ。

だが、夕方帰宅してみたら。
4羽の雛が巣から落ちて死んでいた。
巣を見上げてもさえずりはまったく聞こえない。すべての雛が死んでしまったのだろう。

どうして……?

カラスだろうか? わからないが、それくらいしか可能性がない。

「私が殺したんだ」などと過剰な感傷に浸るつもりはないが、それでも、自分も親の立場だけにツバメの親たちのことが(死んだ雛以上に)可哀想でならない。

私は間違っていたのか。カラスから守る仕掛けを作ってやるべきだったのか。それが巣作りを認めた者の義務なのか。
わからない。
やはり自然界の生き物のどちらかに肩入れするのが正しいとは思えないし。

もしもう一度卵を暖め始めたら……私はどうすればいいのだろう?

正直なことを言えば、もうツバメには来て欲しくない。そうすればこんなことで悩まなくて済むから。
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by usagi-kani | 2012-06-02 21:35 | 日記 | Comments(0)