日々の出来事、言葉との出会いを綴っていきます。何年後かの自分のために。

by usagi-kani

東野圭吾『新参者』を読んで

少し前の記事に書いたように『赤い指』が非常によかったので、また東野圭吾を読んでみた。

これは……どうなのだろう。
下町の人情が描かれていて、それはそれで「いい話だなぁ~」と思えるのだが、肝心の殺人事件の犯人を追うという緊迫感がスポイルされてしまっている。
人情ものの連作の最後に申し訳程度に事件の謎解きが書かれているという感じで、ミステリーなんだか何なんだかわからない。
親が子をかばうという真相もこれだけ続くと(私が読んだのでは3冊連続!)さすがに食傷気味になる。

ちなみに、上に「下町」と書いたが、舞台の日本橋が本当に「下町」なんだかは私にはわからない。東京に住んだことがないので街の雰囲気もわからないし、そもそも(こう書きながら気づいたのだが)「下町」の定義がわからない。

……今、手元の「旺文社国語辞典」で調べてみたら「下町」の意味は「都会で、海や川に近い低地にある町。主として都会の商工業地区をさす。」とのこと。そう言われてもやはり日本橋が「下町」なのかは私にはわからないが。

読んで損したとまでは言わないが、得したとも思えない。私のよく使う表現を使えば「借りて読むならいいが、買ってまで読むほどではない」って評価かな。
ま、これだけ立て続けに読んでも、「読んで損した」が1冊もないのはさすが東野圭吾というべきだろう。
[PR]
by usagi-kani | 2011-10-27 05:45 | 本・ことば | Comments(0)