日々の出来事、言葉との出会いを綴っていきます。何年後かの自分のために。

by usagi-kani

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読書記録

■『模倣犯』(宮部みゆき)
夏休みだし、普段は読めない長編でも読んでみよう……そう思って手にしてみた。
第2部はちょっと退屈。
だが、第3部はおもしろかった。止めるに止められず夜中の3時くらいまで読んでしまった。徹夜するのはさすがにきついだろうと思ってそこで止めたのだが、独身で時間が自由になる頃だったら、最後まで一気に読んでしまったかも知れない(おそらく6時くらいには読み終えただろう)。
途中で止められない……『パラサイト・イヴ』(瀬名秀明)を読んだときもそうだった。アパートで一人布団に入って、真ん中くらいから最後まで一気に読んだ記憶がある。そんなことが出来たのだから、まだ独身だった頃なのだろう…。
読了まで15~20時間は費やしていると思うが、それだけの価値はあった。

■『兎の眼』(灰谷健次郎)
恥ずかしながら、初めて読んだ。
教員(特に小学校)には必読の書として紹介されているのを何度となく目にして、教員をやる以上は読まねばなるまいと考えていたのだが、読もうとして本屋を探すとちょうど置いてなかったりするなど、「縁がない」一冊であった。
確かに悪い話ではない。
ただ、「古い」と感じてしまった。
背景となる時代が、ではない。時代が変わっても人間の心はそう変わるものではないから。
私が「古い」と感じたのは、この本が出版されてからの30年間でこれを超える物語がいつくも出版されている、ということだ。より高い山を知ってしまったら、低い山が物足りなくなるようなもの。この程度の感動本はいくらでも転がっている。それが現代だ。

■『バッテリー』(あさのあつこ)
少年少女が主人公の物語には感情移入するのが難しくなってきた。
彼らが知り得ない感情を知りや持ち得ない体験を持った身としては、彼らが主人公の物語は物足りなさが残る。
それでもこの作品は結構気に入った。
主人公の少年が魅力的だから。決して「正しく」「真っ直ぐな」少年ではない。若者特有の生意気さが前面に出ていて、実生活ではあまり接したくないタイプだが、「若さ」「青さ」が感じられていい。
ただ、続編も刊行されているようだが、それまで読もうとは思わない。
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by usagi-kani | 2007-08-21 21:46 | 本・ことば | Comments(0)