2015年 01月 30日
聴かせてくれてありがとう全出場者とは言わないまでも相当数の出場者の発表を聴いた。
その中で私が最も感銘を受けたのは、山形西高校3年 杉山みなみさんの発表。
「この世界に今を生きる-生まれてきてくれてありがとう-」と題して、発展途上国の女性問題について論じたもの。
「片目がない」という第一声から引き込まれてしまった。
カンボジアの売春宿で働かされる女性の悲惨な状況が述べられ、
「…『消耗品』と呼ばれ、使い捨てにされる女性が何億といるのです。彼女たちが安心して明日を、そして未来を夢見ることのできる世界をつくっていくことが、今を生きる私達の使命ではないでしょうか。」
という主張へ続く。
まだ純な女子高校生が売春など「性」に関わる問題を人前で述べるのは、恥ずかしさを覚えてしまうこと、出来れば避けたいことだろう。
でも、やはり女性(の性に関わる)問題は女性が述べなければならない。男性が述べたのでは、やはりどこかで「他人事」感がでてしまう。
恥ずかしさを乗り越えて発表した勇気と、その勇気の源にある真摯さが何よりも私の胸を打ったのだと思う。
入賞はしなかったが、私はこの弁論が一番よかった。
授業でDVDを見せたら、拍手をした女子生徒がいた。同じ夢を持っているのだそうだ。
素晴らしい弁論を聴かせてくれてありがとう。