2006年 04月 13日
学年通信他4月10日(月)が入学式だったのだが、今週いっぱいは様々な行事があり、朝から帰りまで担任は出ずっぱりである。
来週からは平常授業となる。少しは余裕ができることを期待したい。
今回は、学年通信第1号と、保護者向けに学校の方針を知らせるための新聞(PTA新聞とはまた別である)に書いた文章を掲載しておく。
■学年通信
本日この良き日に、本校への入学を許可されました新入生の皆さん、並びに保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
さて、新入生の皆さん。
「高校入学おめでとう」……この言葉を君たちは多くの人からいただいたことでしょう。君たちは胸を張ってその言葉を受ける資格があります。入試という試練を見事乗り越えたのですから。
君たちに願うことは、3年後「卒業おめでとう」という言葉を、やはり同じように胸を張って受ける、その資格があるような高校生活を送ってほしい、ということです。毎日を怠惰に過ごしていても卒業の日はやってきます。この3年間に一体何をなしただろう……そんな虚しい思いを高校最後の日に感じてほしくはないのです。「高校の3年間でこれだけ成長することができた!」そんな自信と喜びに胸を張って学舎を旅立ってください。入学の今日は、それに向けてのスタートの日に他ならないのです。
君たちのこれからの成長を願って、学年通信は「Advance(前進・進歩)」と名付けました。第1号では学年の先生方を紹介します。全員の先生が、諸君の「前進」のために全力を尽くす気持ちでいます。
しかし、諸君の「前進」のために先生や学校ができることは実はそう多くはないのです。植物に例えれば、添え木や肥料のようなもの。大木に成長するために何より大切なのは、その木が持つ生命力、つまり成長しようとする力です。そう、君たちがどれだけ「前進」できるかは、ひとえに君たちの「意欲」にかかっているのです。待っているだけの人間に与えられるものは少ない。多くを得たいと願うなら、自分から動かなければならない……そのことを忘れないでください。
さあ、力強い第1歩を踏み出しましょう! 私たちはいつでも君たちを見守っています。
■新聞
一学年では「高校生としての基本的な学習と生活の習慣を身につける」を学年目標としました。いたずらに日々を過ごさないためには、そのような習慣の確立が必須であると考えるからです。
西洋では、ある芸事を身につけるには五千時間必要だという説があるそうです。日本には「千日稽古」という言葉があります。一日五時間練習すれば、ちょうど千日で五千時間。洋の東西を問わず、何かを身につけるのに要する時間を同じと考えたのは、それが真実だからかもしれません。
そして千日というのはちょうど高校入学から卒業までの日数です。そう考えると、高校時代に無為に過ごせる時間はないのだということに気がつくでしょう。少しずつでもいい、とにかく毎日前進すること……その積み重ねが目標に到達する唯一の道なのです。
二百八十名の新入生には「(目標達成のために)無駄にできる時間はない」との自覚を持って毎日を送ってほしいと思います。また、私たち担任団も高校生活の一日一日が生徒たちに対して持つ重さを忘れずに指導にあたっていきたいと思います。保護者の皆様のご協力をよろしくお願いします。